寒い季節になると、台湾の家庭や屋台で親しまれる温かいスイーツがあります。それが「芝麻湯圓(台湾ゴマタンエン)」です。日本の白玉団子に似ていますが、胡麻の風味豊かな餡が詰まっており、一口食べるとトロリとした胡麻ペーストが溢れ出します。特に台湾では、冬至や元宵節(旧暦の1月15日)に食べる伝統があり、「一家団欒」や「円満な人生」を象徴する縁起の良い食べ物とされています。
この記事では、芝麻湯圓の魅力や歴史、作り方、さらには台湾の定番グルメ「水餃子」との意外な相性についてもご紹介します。
芝麻湯圓とは?
芝麻湯圓は、モチモチの白玉団子のような生地の中に、黒胡麻ペーストがたっぷり詰まった台湾の伝統的なスイーツです。「湯圓(タンエン)」とは、スープで食べる団子のことで、特に芝麻湯圓は、胡麻の濃厚な香りと甘さが楽しめるのが特徴です。
多くの場合、ショウガを効かせた甘いスープ(薑茶湯)に浮かべて食べますが、ピーナッツスープや豆乳スープと合わせることもあります。さらには、台湾では水餃子専門店でも提供されることがあり、「水餃子」とのセットメニューとして楽しむ人も少なくありません。
芝麻湯圓の歴史と文化的背景
芝麻湯圓の歴史は古く、もともとは中国南方の宋代(960〜1279年)に生まれたと言われています。台湾には福建省や広東省からの移民とともに伝わり、現在では台湾の冬の定番スイーツとなっています。
特に、「冬至に湯圓を食べると一歳年を取る」 という言い伝えがあり、多くの台湾人は家族とともに芝麻湯圓を食べる習慣があります。また、元宵節(旧暦の1月15日)には、湯圓を食べながら提灯を灯し、新年の幸福を祈る風習があります。
芝麻湯圓の美味しさの秘密
芝麻湯圓が多くの人に愛される理由は、以下の3つの要素にあります。
1. もちもちとした食感
芝麻湯圓の生地は、もち米粉で作られており、日本の白玉団子よりもさらに柔らかく、噛むほどに口の中でとろけるような食感が楽しめます。
2. 濃厚な黒胡麻餡
中に入っている胡麻餡は、黒胡麻を細かくすりつぶして砂糖やラードと混ぜたもの。胡麻のコクと香ばしさが口の中に広がり、温かいスープと一緒に食べることで一層美味しくなります。
3. 身体を温める生姜スープ
芝麻湯圓は、基本的にショウガ風味の甘いスープと一緒に食べられます。このスープは、身体を温める効果があり、冬にぴったりのデザートです。特に寒い季節に水餃子と一緒に食べると、消化を助けながらポカポカとした幸福感に包まれます。
芝麻湯圓の作り方【簡単レシピ】
自宅でも簡単に作れる芝麻湯圓のレシピをご紹介します!
材料(2〜3人分)
- もち米粉:150g
- 水:80ml(生地用)
- 黒胡麻:50g
- 砂糖:30g
- ラード(またはバター):20g
- 生姜:1かけ(スープ用)
- 砂糖(スープ用):大さじ2
作り方
- 黒胡麻餡を作る
- 黒胡麻を乾煎りしてすり鉢で細かくする。
- 砂糖とラードを加えて混ぜ、小さじ1ずつ丸めて冷蔵庫で冷やしておく。
- 生地を作る
- もち米粉に水を加え、なめらかになるまでこねる。
- 生地を10g程度ずつ取り、黒胡麻餡を包んで丸める。
- 茹でる
- お湯を沸騰させ、湯圓を入れて浮き上がるまで茹でる(約5分)。
- スープを作る
- 別鍋で水と生姜を煮立て、砂糖を加えて甘いスープを作る。
- 仕上げ
- 茹で上がった湯圓をスープに入れ、器に盛り付けたら完成!
水餃子との相性は?甘い×しょっぱいの絶妙なバランス!
台湾では、水餃子と芝麻湯圓をセットで食べることもあります。一見意外な組み合わせに思えるかもしれませんが、「水餃子の塩味」×「芝麻湯圓の甘さ」 というバランスがクセになる美味しさです。
例えば、「水餃子のジューシーな豚肉餡」 と、「芝麻湯圓の甘く濃厚な胡麻餡」 を交互に食べることで、飽きることなく楽しめます。日本の「おしること塩昆布」のような感覚で、台湾料理の奥深さを感じられる組み合わせです。
まとめ:芝麻湯圓を楽しむなら「台湾味」へ!
芝麻湯圓は、台湾の伝統的なスイーツであり、家族や友人との団らんにぴったりの一品です。また、冬至や元宵節といった特別な日に食べると、より縁起の良い食べ物として楽しまれます。
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この冬は、温かいスープともちもちの芝麻湯圓で、台湾の冬の味覚を満喫してみてはいかがでしょうか?
